不動産売却に必要な書類とは?売却前に準備しておきたい書類を解説

公開日:2024/03/15  

マイホームを売却する際、多くの方が「必要な書類が何なのか分からない」「どこで取得すれば良いのか不安」といった悩みを抱えます。スムーズな売却を実現するためには、事前に必要な書類を把握し、計画的に準備しておくことが重要です。本記事では、不動産売却に必要な書類を、売却の流れに沿って詳しく解説していきます。

売却前~売買契約締結時に準備しておきたい書類

不動産を売却する際には、さまざまな書類の準備が必要です。

訪問査定の際に必要な書類

まず、訪問査定の際には、物件の登記済証(権利証)や登記識別情報が必要です。これらの書類は、所有権を証明するために重要であり、売主が持つ必要があります。また、土地の確定測量図も用意しておくと良いでしょう。これは土地の境界が確定していることを示す重要な書類です。

媒介契約を結ぶ場合

次に、媒介契約を結ぶ際には、本人確認書類が必要です。運転免許証やパスポートなど、物件の所有者を証明する書類を用意しましょう。また、物件の間取り図やパンフレットも重要です。これらは不動産会社が宣伝活動を行う際に必要となるほか、売却活動を進める際にも役立ちます。

さらに、確認申請書や確認済証、検査済証などの書類も必要です。これらは新築時に行われた確認や検査の結果を示す書類であり、引渡し時に買主へ提供する必要があります。

耐震診断報告書やアスベスト使用調査報告書も重要です。これらは築年数が古い物件を売る際に必要とされる書類であり、建物の安全性や健康面を示すものです。

以上が不動産売却に必要な書類の一部ですが、それぞれの書類は売主が所有していることが前提となります。売却を円滑に進めるためにも、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。

売買契約締結時に必要な書類

買主が見つかり、不動産を売却するための売買契約を結ぶ際には以下の書類が必要です。

まず付帯設備表および告知書が必要です。付帯設備表は、物件と一緒に引き渡す設備の状態について記載が求められる書類です。エアコンや温水洗浄便座などの設備の有無や残置の状態を記載します。告知書は、物件の周辺環境や過去に関する不具合について記載が求められる書類です。これらの書類は不動産会社が用意しますが、記載は売主が行います

さらに売買契約書に実印を押すために必要です。実印は、契約書において法的効力を持つため、重要な手続きとなります。

以上が売買契約時に必要な主な書類です。売主はこれらの書類を正確に記載し、手続きを行うことで、円滑な不動産売却を行うことができます。

引渡しの際に必要な書類

次に引越しの際に必要な書類を見ていきましょう。

身分証明書

引越しの手続きを行う際には、運転免許証や健康保険証などの身分証明書が必要です。また、転出届や転入届を提出する際にも必要となりますので、事前に準備しておきましょう。

引越しの申し込み書

引越し業者を利用する場合は、引越しの申し込み書を提出する必要があります。この書類には、引越しの日時や荷物の量などが記載されています。

前住所の証明書

引越し先の自治体によっては、前住所の証明書が必要な場合があります。これは、前の住所で住民票を取得していることを証明するものです。

銀行口座の変更手続き書類

引越し後は、銀行口座の住所変更手続きが必要です。通帳やキャッシュカードなどの書類を持参し、手続きを行いましょう。

郵便転送の申し込み書

引越し後も、一定期間は前の住所に郵便物が届くことがあります。そのため、郵便転送の申し込みを行い、新しい住所に郵便物が届くようにしましょう。

以上が引越しの際に必要な書類です。事前に準備しておくことで、引越しの手続きがスムーズに行えます。

確定申告を行う際に必要な書類

最後に確定申告を行う際に必要な書類について説明します。そもそも、不動産の売却によって譲渡所得が発生した場合、確定申告が必要になります。確定申告を行う際には、以下の書類が必要となります。

申告書

確定申告を行う場合は、「確定申告書B」「確定申告書第三表」「確定申告書付表兼計算明細書(譲渡所得の内訳書)」の3種類の申告書を記入する必要があります

確定申告書B

確定申告書Bは、事業所得や不動産所得がある人が使用する申告書です。給与所得や公的年金などの所得がある人が使用する申告書Aは、2023年の1月に廃止され、申告書Bに一本化されています。

確定申告書第三表

土地や建物、株式の譲渡などによる所得があった場合、ほかの所得とは分けて確定申告書第三表に記載し、納税額の計算を行う必要があります。

確定申告書付表兼計算明細書(譲渡所得の内訳書)

不動産を売却した際に、購入コストよりも売却代金のほうが上回っている場合、譲渡所得として扱われ、課税対象となります

これらの申告書は税務署の窓口で受け取るか、国税庁の公式ページからダウンロードできます。確定申告を行う際には、きちんと必要な書類を準備し、手続きを行うことが重要です。

まとめ

マイホームを売却する際、不動産売却に必要な書類を事前に把握し、準備することが重要です。売却前から売買契約締結時、引渡しの際、そして確定申告時に必要な書類を準備しておくことで、スムーズな売却手続きを行うことができます。売主はこれらの書類を正確に記入し、手続きを行うことで、円滑な不動産売却を実現できます。売却前にしっかりと準備をしておくことで、不安やトラブルを回避し、スムーズな取引が行えます。

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株式会社コマツザキの画像 引用元:https://www.komatsuzaki-fudosan.com/

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